塀の外側に、よくアリが巣を作っていた。
隣のおばさんは、そこに洗剤を入れていた。
悲しさもあったが、次第に気にならなくなっていた。
アリ(蟻)は、昆虫綱・ハチ目・スズメバチ上科・アリ科(Formicidae)に属する昆虫を指す。体長は1mm-3cmほどの小型昆虫で、人家の近くにも多く、身近な昆虫のひとつに数えられる。原則として、産卵行動を行う少数の女王アリと育児や食料の調達などを行う多数の働きアリが大きな群れを作る社会性昆虫である。
なお、シロアリは大きさや集団生活をすることなどからアリに似るが、アリとは全く別の昆虫である。
熱帯から冷帯まで、砂漠・草原・森林など陸上のあらゆる地域に分布する。多くは地中に巣を作って家族単位で生活するが、枯れ木や竹に巣を作るものや、卵・幼虫・蛹共々移動しながら生活する種類もいる。
一般認識としてハチとアリは区別されているが、多くが毒針を持たない事、生殖目的以外では翅を持たずに地面で生活する事から区別されたと考えられる。しかしながら、実際にはスズメバチやベッコウバチに近縁なグループで、アリ科の動物は全てハチそのものである。スズメバチから見ても、同じハチとして認識されているミツバチよりもアリ類の方が近縁である。
体色は黒いものが多いが、黄色、褐色、赤色などの種類もいる。翅はないが、繁殖行動を行う雄アリと雌アリには翅がある。なお、腹部の前方の節が細くくびれて柄のようになった「腹柄節」は、昆虫でもアリだけにある器官であり、狭い穴の中での生活に適応すべく役割を果たしている。
大顎が発達し、餌をくわえたり外敵に噛みついたりできる。さらに腹部先端にはハチと同じように毒腺を持ち、針で刺すことのできるものも少なくない。